2023/12/10
いうまでもなく、ラグビーワールドカップにおける、ラグビー日本代表の快進撃ぶりに、にわかラグビーファン激増中の昨今です。
そこで思い出すのが、今を去ること30年ほど前の、マンガ「美味しんぼ」の作中、主人公山岡さんと、カメラマン近城さんが、そろってラグビーチーム「東京蹴球団」に入る話です。
単行本23巻、文庫版16巻所収の「パワー・ミート」という物語です。
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オーストラリア人コーチのジャックが、東京蹴球団のメンツにラグビーのてほどきをしてくれる。
在日オーストラリア人で構成されたチームとの試合は大敗。
試合後の打ち上げで、オーストラリア人が羊肉を沢山食べると言う話題をジャックがきりだします。
東京蹴球団のメンツ(山岡さんと近城さん以外)が羊肉に良い印象持っていない(つまり、臭みがある)ために、オーストラリア人の悪口に発展。
ついにジャック切れ、君たちのコーチなんかごめんだよといって去っていく、
そこで山岡さんが和解のために一つ骨折りをする・・・という話。
ラグビーブームのご時世、ぜひとも読み返してほしいエピソードです。
(10月17日追伸)「パワー・ミート」が掲載された当時、時あたかも、日本代表がスコットランド代表に初めて勝利した歴史的快挙がありました。
ウィキペディア「ラグビー日本代表」によりますと
スコットランド相手に「金星」
宿澤監督就任初の采配試合となった。1989年5月28日、秩父宮ラグビー場で行われたスコットランドXVとの一戦である。スコットランド代表メンバーのうち、レギュラークラスの過半数はブリティッシュ・ライオンズのメンバーとしてNZに遠征中だったため、ベストの布陣とは言えず代表扱いではないチームとして「スコットランドXV」を名乗っていたが、ここまで日本はスコットランドには3戦全敗中。そのため、最初から勝てる相手ではないと思われても致し方なかった。ところが、宿澤はこの強力な来日チームの試合を観戦し、次の弱点があることに着眼して「勝てる」と感じ、代表選手たちにこう力説した。
- 関東代表やU23があっさりトライを取られたのは、ジャパンとは格が違うから。ディフェンスさえしっかりすれば、ジャパンは勝てる。
- スコットランドは予想通りスクラムが弱い。ジャパンのスクラムなら絶対に押せる。
- また、二線防御の弱さも予想通りで、ジャパンのBKなら相当なトライ奪取が可能だ。
- ただし、モールでは不利。ラックでボールを支配しよう。
高温多湿、かつスコットランドのキッカーの絶不調があったとはいえ、全体として宿澤のほぼ読み通りの試合内容となり、28-24のスコアでIRB常任理事国を破る金星を挙げた。そして、当時のスポーツ紙がこの金星を一面で大々的に報道した他、この勝利がきっかけとなり、日本代表は、Sports Graphic Number誌における同年度のMVP賞に選出された。この試合では、当時の代表チームの主将に、当時神戸製鋼の主将でもあった平尾誠二が就き、また、シナリ・ラトゥ、吉田義人、堀越正巳、青木忍といった現役大学生をレギュラーに抜擢したことにも特筆すべき点があった。そのため、たった1戦の指揮しか行なっていないにもかかわらず、宿澤は日本のラグビーを変えた、とまで言われるようになっていった。